(続き)現状って何と捉えてます?
昨日の記事にコメントを頂戴しましたので、もう少し進めます。
>geniocratさん
コメントありがとうございました。
昨日の記事は"Status Quo"を意識して書いておりまして、geniocratさんのおっしゃる「理論的には、「現状」とは、将来の動きも含めたものであり、「現時点」とは異なるものとして扱うのが妥当」というのに合意しております。
… … …
問題は、中高生が、それをあまり認識できてないだろうこと、また、中々そういった情報を教わることもないだろう中高生に対して、どのように理解を広げたら良いか、ということです。
ここで、昨日の事例に加えます。
1. 現状には、問題があります!(その問題とは[A]です)
1'. 現状を維持することには、問題があります!( [B] )
昨日書いた1. の続きに何が述べられるかを考えると、( )の中にあるように、「問題とは[A]である。」という表現で、ある具体的な問題を提示するケースが多いと思います。
そしてその[A]の説明を聞き、文脈を理解すれば、ディベーターが「現状」を「現時点」と捉えているだろうと推測できます。
1' は、1. とは似て非なるもの、を出したつもりです。
露骨ですよね![]()
また、1' で用いる“問題があります!”の表現は、具体的な問題の提示ではなく、「問題だと考えている」と、意味合いが代わって受け取れると思います。続く( [B] )では、「なぜならば~~」と、問題だと考える理由の説明が述べられるだろうことが予想されます。
加えてディベート甲子園ルールでは、否定側が「現状維持」の立場をとりますから、1' の形で「“現状”を“維持”すること自体」が悪い(=問題だ)という主張が上手くできれば、肯定側が有利ではないでしょうか。
同時に“維持”という言葉が、将来的な要素を含むので、ようやくプラン後(After Plan)との比較もできる形式が整うのだ、ということに気がついた、というのが昨日の記事です。
… … …
それを、中高生にもスッとわかってもらうために、中高生に馴染みがあって短めな表現を探してみて、
2. このままでは、まずいんです!
を提示してみました。
立論を考える際に、こういった観点を持ってもらえたらより深い分析の提示ができるのかな、と、私も中高生を相手にしている立場から、思った次第です。
… … …
今回はここで留めますが、更に考えると、1. と2. の両方があればなお良いのかもしれませんが、実は2.だけでも立論としてはOKなケース、つまり「現時点には特段問題はない(表面化していない)のだが、実はこのままではまずい!」というケースも考えられるのかな?とか思ったのです。
更にコメントをもらえたら有り難いです。
では、一旦失礼しますm(__)m
| 固定リンク


コメント
わざわざ別エントリまで立てていただいて、ありがとうございます。
>問題は、中高生が、それをあまり認識できてないだろうこと、また、中々そういった情報を教わることもないだろう中高生に対して、どのように理解を広げたら良いか、ということです。
という趣旨は、分かります。ただ、今回のエントリのような「現状」という言葉が入った表現にしてしまうと、「現状」=「現時点」という認識(誤解)が強化されてしまいそうな気もします。あえて表現するとしたら、
・今は問題がある(将来は自動的に解決するかも知れないことを示唆)
・今のままではまずい(現状が続く限り、問題は解決しないことを示唆)
といった感じになるでしょうか。
ちなみに、Inherency議論(と、それに対応するSolvency議論)としては、
・現時点では問題は無いが、将来問題が発生する
→(プランが、将来の問題を未然に防ぐ)
・現時点で問題があり、将来解決する見込みがあるものの、時間がかかる
→(プランが、問題の解決を早める)
というのも、当然認められると思います。
投稿: geniocrat | 2009.04.02 04:23