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2008.09.01

ディベートの論題を決めること

 【共通論題】を選考して取り組む、という実践を何年か続けてきました。

 本校には今、【共通論題】が必要です。
 中学1年の2人、高校1年の2人の計4人には、経験のある先輩方と、中学・高校の垣根を越えてディベートに取り組むことによって、どのようにしてディベート的なスキルを高めるのか、を、体験を通して学んでもらいたいと願っています。
 また、12月に青森県内で行われる予定の『東北ディベート交流研修会』にて、同じ論題に取り組んだ東北地区のライバルと戦い、その後、その他校のライバルとペア→チームを組むことによって、ディベートに取り組むとはいかなることかを、肌で感じて学んでもらうことになります。事実、特に現中2のメンバーは、そこから明らかに、ディベートに対する姿勢が変わりました。
 今年も新人たちに、そのような経験をさせてあげたい、と思っています。

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 ところがやはり、論題を<開発>、策定するって、とっても大変なことだと、今年は改めて思いました。
 いや、大変だということは知っていました。
 ディベートの取り組みの中で、一番大変なのは、論題を選ぶことだと思っています。
 JDAのMLでは、論題策定の時期には、その議論の過程が報告されますが、本当に大変だなぁ、と思います。
 更には、ディベート甲子園の論題策定委員会の方々であれば、僅かに耳にする情報から推し量るしかできませんが、その苦労はいかばかりかと思います。

 翻って、北海道・東北の【共通論題】は、北海道では秋季大会、東北では上記交流研修会・または石巻の中学生ディベート大会に採用される可能性があります。
 すると地区レベルの取り組み、大会という重み、地域レベルのディベートの普及と向上と、論題に求められる役割に差がある、という事実に目を向けなければならないのかもしれません。
 もちろん、共通の論題に取り組むことによるメリットもあり、幸運にも同じ論題で取り組むのに値する論題もあるはずです。
 ただ、石巻側に受け入れられなかった事例を思い出すと、やっぱり同じ論題に取り組むことが無理だったのかな、とか思ったり、いやそれは、ディベートの指導方法の普及が不足していただけかも、とか思ったり…。

 来年度の【共通論題】を策定する作業をする際には、もう少しきちんとした手順を踏んで、計画的に必要な作業を経て策定できる仕組みを整えたいと思っております。

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 ここでやはり、自分自身のディベートスキルをもっと高める必要性を痛感し、また、これから08【共通論題】を選ぶ作業を部活で行うことも考えて、岡山さんと西澤さんが書かれた『「教室ディベート」のための<論題>開発』を読み直しました。
 これは1995年の論文…今から13年前の論文であることが驚きです!
 特に「第9章 論題作成のための調査(リサーチ)」を読み、「これは論題が与えられてから取り組む手順に等しくて・・・逆に論題を与える側は、自分ならどうディベートをするか、ということを厳格に追及出来る能力があって、そこではじめて『この論題でのディベートはOK』と推薦できるのかな…」と思った次第です。

 また、地区へのディベートの普及を追い求める僕としては、地区の各ディベーターが「論題を策定できる」までにスキルを高めてもらえることができれば、それは全国でも通用するスキルを持ったディベーターになるのではないかと思います。

 こういう状態にまで地区レベル及び全国レベルでディベーターを育てることができるのであれば、ディベート界は安泰だ、と言えるくらいに理想的なのかな、と思います。

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 一方で、これから学校の授業で「教室ディベート」を取り入れて頂く先生方に、この、最も難易度の高いハードルを越えることを強いるのは、やはり現実にはそぐわない厳しさがあるだろうと推測されます。

 これでは、ディベートは普及に至りません

 「みんながやりたい論題をやってみたorやらせてみた」→「議論がかみ合わなかったorつまらなかった」→「そういう話を聞くと、やっぱりディベートを授業で扱うのは難しい」→「授業にはディベートを採用できない」=「普及しない」になりますよね。

 やはり「定番論題」を整備したいところです。
 「(リスト化された)定番論題であればどれをやっても大丈夫ですよ」→「生徒にやりたい論題を選んでもらった」→「生徒の成長が感じられた」→「来年度も取り組もう」→「成功例があるならうちの学校でも…」=「普及する!」というところまで持って行きたいですよね。

 一番難しいところを省いても授業でディベートが導入できる・・・そのような形で論題を提供できる仕組みが、これからの授業でディベートを初めて扱おうと考えていらっしゃる先生方には必要なのだろうと思います。

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