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2008.08.12

トータルでプラス、でもここは通過点

 ディベート甲子園の3日間を振り返ると、「行けて良かった…得るものが多かった」と総括できます。確かにマイナス面もありましたが、それらは現場で、更には仙台に帰るまでに解決もしくは疑問解消、という形で終えました。自宅には清々しく帰宅し、妻も安心したようです(^^ゞ

 印象に残ることを時系列にまとめてみます。

[1日目]
○ひとまず無事に会場入り。
 天候等で遅れるとご迷惑をおかけすることになるのですが、過去、一度もトラブルなく到着していて、出発にゆとりがある方が少し助かるのです。
○高校初戦勝利。うちの部員11名のうち、全国勝利経験者が0名→4名となる。
 ジャッジに伝わった試合だったようだ。
☆千種高校はその後決勝トーナメントに進みますから、力あるチームにも勝てたのだと、改めて評価。
△中学生は初戦敗退。全国で勝つことはそう甘くはないことだと、中学生は学んだようだ。この経験も部にとっては貴重!
△高校第二戦は肯定側で敗戦も、2日目も肯定側なので、この立論は伝わらない、ということに気づけて良かったと思った。
●相手の岡山白陵の二反の子が泣いていた。その後、相手のところに挨拶に行ってみるも「何この人?デリカシーなし!」みたいな反応をされたので、かなり動揺した。判定前だったのが更にまずい。大反省。
☆ですが、次の日、岡山白陵の顧問の先生に聞いたところ、その日のミーティングで、うちの立論の分析の深さを認めてくれた発言があったことを聞き、そういう受け取りをしてくれたことに感謝。
◎何より、岡山白陵の先生方とは、3月に岡山で共に飲む機会があり、相互理解があったので、今回の大会で絆を深めることができた。これは相当良かった!

◎OBOG会が建設的に進行!総会を開いた意義を、予想以上に感じる!
 会計等の責務を果たすことができて、相当ほっとした。

[2日目]
●高校は3試合目敗戦。岡山白陵の先生とは「肯定側の解決性が伝わらない。」と嘆くが、ここから頑張ろうと固く握手。高校メンバーはショックだったと思うが…
○中学が予想外の勝利!決勝トーナメント進出の可能性が生じる
○高校生に中学生のサポートをさせる。ショックを払しょくさせる前向きなミッションを与えることができた。正直、死んだ高校メンバーが生き返った気分。
○実際に予選リーグを突破。このドキドキを味わったことは、本校ディベート部のもう一人の顧問の先生にとって、今後何かしらに活かされる経験となったと思う。
●中学生は決勝リーグ初戦で敗戦。全国ベスト16の壁を破れず(^_^;)
 しかし、決勝トーナメント1回戦で東北対決とは…会津若松第二中なら、敗戦も止む無しか。
○ただ、その次の試合も、多くのメンバーが他校の試合を、フローを持って見学に行く。よし、生徒たちも来年を見据えた行動をしている。

○岡山白陵中が準決勝に進出したのを、うちの中学部員が非常に喜んでいた。オンラインディベートで対戦した相手の活躍が喜ばしいらしい。坂田先生と僕は既に絆が深まっていたので、本人を岡山白陵中の皆さんのところへ連れて行って、直接エールを送らせる。遠くにディベーターの知り合いができることは、意義深いことだと思う。

○更に予想以上に、ディベートラバーズの交流会への参加者が多かった。
 高校生スタッフの苦労が報われて、良かったと思う。

[3日目]
○会津高校が準決勝勝利。その中で、
 ○講評・判定の中で「肯定側はシステムの変更が良いと言ったが、実際の労働者がどうなるのか分からなかった」とあった。つまり、システムが変わったら、労働者が具体的にどのような動きになり、その結果として得られる良いこととは何なのか、が分かりにくかった、ということだと思う。これは、本校が2回、肯定側で敗戦した理由である。プランから固有に発生する、内因性の強い立論(労働者派遣の持つ構造的な欠陥の改善)を目指した結果、実社会がどのように変わると予想されるのか、が伝わりにくくなっていたことに、この段階で分かる。
 ○敗戦した岡山操山高校のメンバーと話をすることができた。操山高校には、労働局で学んだことを元に、この論題で論じて欲しい内容を伝えることができた。それを、納得して聞いてもらえた。本当に良かった。

○運営の方々を少しだけ手伝う形で動いた際に、岡山白陵高校の皆さんと少しお話する機会があった。そのやりとりの中で、少しは悪意のない人間であることは伝わったかな、と…。

○会津高校のサポートに入るが、実質、何も手を入れてない。
 彼らは、自分たちで議論を構築し、判断している。
 そう、僕ができたことは、メンタル面でのサポート(^^)
 余計な不安は取り除き、前向きに思考出来るための声掛けだ。
 ま、これは長くディベートに携わっているからこそできることだと思うんですが(^^ゞ

●決勝では会津が負けるのですが
△南山高校女子部は、初出場で、ベストコミュニケーション賞を受賞するような学校。
 二反が上手だと聞く。
 初出場でもここまでできる、という実例は、今後の新規参入者にとっての希望の光となるでしょう!おめでとうございます(^^)
☆今回は東海支部の代表校の活躍が目立っていて、僕が東北支部内で仕掛けた取り組みがまだまだ至らないのかなぁ、と、少ししょげていたのですが、ベストディベーター賞が、負けた側の会津・本田君だったこととか、中学のベストコミュニケーション賞が会津若松二中だったことなどを考えると、地区全体として、ジャッジに伝わるディベートができるようになる、という「昨日の敵は今日の友」方式の取り組みは、一定の実績を残せているのかな、と。

☆仙台へ帰る途中、大宮駅でうちの部長に「どっち勝ったと思った?」と聞いてみたところ、肯定側だと予想していたらしい。それは「各論点がどっちつかずできたので、最終反駁でいいことを言う肯定側が勝つだろう」と。なるほど。恐らく今回の決勝を端的に表現している。
☆うちの高3のI君は「コミュニケーション点で同点、3-2で肯定側。こういう試合が見れただけで面白かった」と。なるほど。高校論題のディベータブルさに達して終わったのかな、と。

 →やっぱり、同じ支部ということで否定側びいきで議論を見ていると、見えるものも見えてなかったのかもしれません。それが、双方に公平に耳を傾けることを仕事とするジャッジとの違いですよね。
 →(追記)高校決勝に関する感想をWeb上でいろいろと見ます。
  ジャッジを“戦略的に”納得させる方法を、更に研究したいと思います。
  これは、ディベート全体の質を向上させることにほかならないと思いますので、力を入れたいと思います。

◎仙台駅でのミーティング
 ・図書館に本を返すこと
 ・9月に行われる学院祭(文化祭)でのディベートについて検討を進めること
 ・生徒主催の新人戦を開催すること
 ・【共通論題】を用いて、一人一人のスキルアップを図ろう
と、部員一人一人が前向きに考えている。

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 この3日間で僕にとって最も学べたのは、高3のI君からの言葉です。
 「中学生が若松二中に負けたのは、守るべき内容を守らなかったから。どこを守るべきか、気づいていない。議論を自分で作った場合には、その過程で、論題に対する結論として信じられるものが構築されるから、それを守るために必要な言葉が試合で出る。信じるものがなければ言葉が出ない。

 先輩たちも、いや、全国の多くのディベーターが達した、極意に、達した。

 なぜその証拠資料を使うのか、なぜ別な言葉ではなく、この言葉を用いるのか、これを一から考えて、納得しているディベーターが、強いディベーターだろう。

 演劇主義で挙げる「『他人から既製品の議論を得る』という方法であっても、既製品の文面(なぜその言葉を選んでいるのか、や、なぜその証拠資料が選ばれているのか、など)に納得すれば、試合では勝てる(=『演劇主義の合理性』)」という枠組みから、最終的には脱却するしかない!ということにも、気が付けました。当然、来年の全国に向けて、中学部員も高校部員も、全員が脱却できるように取り組みます。

 もう一つ、
  今回は今までの各大会以上に、
  僕のディベート的交友関係が広がった大会でした。
 もちろん「積極的に交友関係を広げよう」と、僕自身が思っていて、
  その目的を達成する方向で、意識的に行動したからです。

 当然「馴れ馴れしい」など、「嫌われるリスク」はあります。
 そこは相手を見ながら、でもひとまず、知り合いになるところから、と、コミュニケーションを図りました。

 総じてプラスの成果あり、と帰ってきました。

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 夜遅めの帰宅ながら、夫婦で行きつけのお店に出かけました。
 生徒引率中はアルコールを飲みませんでしたので、ここでようやく生ビール(^^)

 美味い(^^)!

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コメント

NEKO-P同志、今年もご苦労様でしたm(_ _)m
生徒さんの成長を見るのは楽しいものですね。また、今年もディベートラバーズが増殖したわけですね。社会人現役!ディベータとしては、そげな将来のある若人には学校を卒業してからも何らかの形でディベートに関わってほしいと思っています。。
かくいうワタクシは今年は予定がつまっており、泣く泣く審判をお断りしました(;_;)。後半の行事で何かお手伝いできることがあればしたいと思っています。NEKO-Pさんの「領地」にも一度伺いたいです。
ところで、「トライアングル」69号に我が緑が丘ディベートクラブ(The Debate Club)の紹介を書いたのですが、読んでいただけましたか。東京地区ではあげな感じで活動しています。

投稿: アマサイ | 2008.08.12 12:32

>アマサイさん
 お会いできませんでしたが、当方、比較的よく頑張ったのではないかと思います(^^)
 今ディベートに携わってくれる人たちに、どんな形であれ、引き続きディベート界に携わってもらいたいですよね。そのための効果的な働きを手助けできれば、と思っております。
 そのためにも是非一度、東北にお越し下さい(^^)

 「トライアングル」読みました(^^)
 歴史ある活動に、多くの皆さんが繋がってくれればと思います。
 僕も関東在住であれば、何度も行くのでしょうけどcoldsweats01
 ただ、東北で継続した活動を催すのが、僕の役目でしょうかwink

 引き続きよろしくお願いいたします。m(__)m

投稿: NAKO-P | 2008.08.13 12:32

全国大会、お疲れ様でした。
今年は、オンDから開始したということもあり、昨年から岡山白陵で意識している、プレゼンテーションを中心に、論理構築をしていくという取り組みができました。その今年一番のきっかけを与えてくださった、NAKO-P様には非常に感謝しております。happy02

中学の取り組みは、昨年・今年と全国大会3位という名誉もいただき、この取り組み方は間違っていないのだなと確信を持ちました。

しかし、高校はやはり厳しいですね。高校1年生ということもあって、自分たちで論理構築して、議論を深める点で、やはり行き届かない面がありますね。bearing

今後の我々の課題は、来年の大会に向けて、
中学2年生を鍛えていく。(とりあえず、秋の近畿地区の交流大会の参加からスタートします)
そして、いかに思考の論理性を高めていき、それをよりよくプレゼンするかという点を意識させることを、中3の生徒には求めていこうと思います。

なかなか地域柄、お会いするのは難しいかもしれませんが、また酒も酌み交わしたいですね。beer
これからもよろしくお願いいたします。

投稿: さかた@岡山白陵 | 2008.08.13 13:04

>さかた先生
 コメントありがとうございます。3位&優秀指導者賞、おめでとうございます!
 距離は離れておりますが、今年は本当に、岡山白陵の皆さんと4月からディベートに取り組めて、良かったです。来年の論題発表後も是非、オンDでの練習試合を宜しくお願いしますm(__)m

 うちの中学生を挨拶に行かせましたが、岡山白陵の中学生の皆さんは、どういった印象を持っていたのでしょうか?あの場面は、教員が橋渡しをさせてあげないと、生徒だけでは話もできませんから(^^ゞ

 良く考えると、全国の夜にbeerすればいいのですよね(^_^;)。来年のお楽しみ?
 では、今後ともよろしくお願いいたします。m(__)m

投稿: NAKO-P | 2008.08.14 17:15

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