共通論題と定番論題と「ディベートは楽しくない」…
今年も募集しております08【共通論題】に、新しく5題を追加します。
(既にに提案済み)
☆過去のディベート甲子園論題より
1:日本は救急車の利用を有料化すべきである。是か非か
☆NAKO-P提案
2:日本は高速道路の通行料を無料化すべきである。
3:日本は少年犯罪の加害者の実名報道を認めるべきである。
4:日本はデポジット制度を導入すべきである。
5:日本は混合診療を認めるべきである。
6:日本は終身刑制度をを導入すべきである。是か非か
7:日本の基礎年金は税方式に移行すべきである。是か非か
☆昨年残った論題候補より
8:大学入試過去問題の再利用を禁止すべきである。是か非か
9:日本は『赤ちゃんポスト』制度を積極導入すべきである。是か非か
(ここより新提案)
☆池田修著『中等教育におけるディベートの研究~入門期の安定した指導法の開発~』p.126の「ディベートを教える」論題より
10:日本の中学・高校は制服を廃止すべきである。
11:日本の中学・高校は、生徒のアルバイトを認めるべきである。
12:日本の中学・高校は掃除を業者に完全に託すべきである。
☆NADEの定番論題より、第13回ディベート甲子園にて、即興ディベートに用いられたもの
13:日本はサマータイム制を導入すべきである
14:日本は国会を一院制にすべきである。
※13は、ディベート甲子園でも2度採用されている
… … …
皆さんから是非、下記の観点を参考に、御意見を賜ることができればと思います。
A:論題に対する賛成意見(「これやってみたい」など)
B:論題に対する反対意見(「この論題は肯定(否定)に偏っている」など)
C:ワーディングに関するご助言
D:その他の論題案(「それをするならこちらの論題の方が…」など)
専用のツリーも準備しておりますので、幅広く御意見を伺わせて下さい。
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《定番論題》とは、どのような論題なのでしょうか?
池田修著『中等教育におけるディベートの研究~入門期の安定した指導法の開発~』p.127の脚注に「定番論題集とは、先行実践が豊富にあり、指導を行う際も教材が簡単に入手できるものを指す。」とあります。
#このように、ディベート実践に関する用語の定義を探し求めることができます。
#池田先生の著書をバイブルとして末永く活用したいと思うメリットが、ここにもあります。
さて、この《定番論題》よって、ディベートの授業は普及したのかと言われると、現状はそこに至っていないと思われます。
つまり、先行実践の豊富さや、教材の入手の容易さだけでは、授業へのディベートの導入し易さに繋がらないと思われます。
何が足りないのでしょうか?
現在に至るまでにディベートに対する研究が進み、また日本のおかれている環境も変わり、《定番論題》が既に定番と言えない状態になっている可能性が高いと思っています。この点に関しては、今回の記事の最後に提案をします。
ですが、《定番論題》が提示されているだけでは、授業へのディベート導入はうまくいかないのだろう、という気がします。
実は【共通論題】を用いたディベート実践も、ディベートを授業に導入してもらうためのプロトタイプに、と考えて実践してきたのですが、いつも挫折しています。受け入れられなかった実例もあります。
一方で私は、授業でディベートを行ってもらうことの支援に成功した事例が、2つあります。一昨年の「宮城野高校」と今年の「涌谷中学校」です。(涌谷中学校の件はこちらのBlogには詳しくは書いてませんが、非常に嬉しい結果が得られたとメールをもらっていまして、私もとてもうれしく思っておりました。)
どこが違うのでしょうか?
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「ディベートはそんなに楽しくない」と、本校ディベート部のOBが言います。
あれ、お前だって面白いと思って続けてたんじゃね?とか思いましたが、彼も、いつも「楽しい」と感じていたわけではない、と言います。
どういうことなのか?昨年の「東北ディベート交流研修会」が始まる前に、そば屋で話を聞きました。
すると、とても大事なことを指摘してくれました。
… … …
ディベーターは様々だ
・初心者
・初級者
・中級者
・上級者
・マニア
それぞれ、ディベートの何が楽しいか、という感じ方が違う。
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つまり「NAKO-Pがどれだけ『ディベートは楽しいぞ~』と言っても、実は『ディベートはおもしろくない』と感じている人が、私達ディベートの普及を図る側が考える以上に、結構多くいる」ということなのです。
すなわち「ディベート普及案の“ミスマッチ”」な訳です!
#高校論題に取り組んだ人なら分かりますね?
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つまり、ディベートの普及を考えた場合には、ディベートを教える相手に合わせた指導プランや方法の提示が必要だ、ということなのです!
「宮城野高校」さんや「涌谷中学校」さんには、授業を担当する方の話を丁寧に聞いて、アドバイスを重ねました。これが功を奏したと思います。
『中等教育におけるディベートの研究~入門期の安定した指導法の開発~』で池田先生が提示する『シナリオ方式』は、「あくまで入門期の指導方法」と、p.144に明記されています。
すると、ディベートに初めて触れる生徒たちが授業で行うには、良い方法かもしれません。
それが、対象が高校生・大学生になったり、部活で取り組んだり、ましてやディベート甲子園などの公式大会に出場する、という人たちに対しては、別な指導方法を取り入れる必要が生じてきます。
この差は、ジャッジの差に由来するものと思われます。
教室ディベートでのジャッジは、主にクラスメイトですが、大会のジャッジは、大会を運営する方々が依頼し、多くの場合は謝礼を渡し、責任を持って引き受けて頂く方々です。
端的にいえば、説得に必要な論証の程度がとても違う、ということです。
このギャップを埋めて繋ぐ、ディベート指導方法の体系が、整っていない!
確かに、入門期の指導方法として「シナリオ方式」は、ある程度普及していると思っています。
そこで「ディベートが面白い」と思ってくれた生徒たちに、「次のレベルに行くまでには、ギャップがあるんだよ」と示して、そのギャップを乗り越える方法を導く、まさに指導するための方法が、もっと研究されるべきなのだろうと思います。
既存の指導方法を体系的に取りまとめる仕事が待たれます。
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話を戻して、まとめとして提案しますと…
ディベートの普及のためには、それぞれのレベルに合わせた定番論題を編纂し直す必要があると思います。
それはつまり、様々なレベルのディベーターがいることを前提に、それぞれのレベルのディベーターがそれぞれ“楽しい”と受け止めてもらえる論題、という形で、グレードを分けて準備する必要があるだろう、ということなのです。
NADEの動きを待っていられないでしょうし、「~~がなければ出来ない」では、いつまでたってもできませんから、自分なりに少しずつ考え、提案していきたいと思います。
(次なる提案がありますが、以下次号へ。・・・引っ張ります(^^ゞ)
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