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2006.08.11

ディベートを分かりやすく捉える方法『●○』

 今年の東北地区の中高生に、私が提供した最大の知恵があります。
 これに関しては度々、こちらのBlogで、その存在を書きました(^^;

2006.07.23の記事より引用開始
「僭越ながら、ディベートについて「このように理解してみてはどうか?」ということを、試合毎に、黒板等に●→○などと書きながら説明してみました。会津高校のメンバー等には「分かりやすかった」と言って頂けたのですが・・・イマイチ不安です。
 全国が終了したら、あの資料をネットに公開して、方々からご批評を頂戴するしかありません。」引用終了

 お約束した資料が 【 こちら 】です。
  tohoku-natsu-06.doc

 資料で示したいのは

  「そもそもメリット・デメリットとは?」
  「相手のメリット・デメリットをどう理解するのか?
   また、自分たちのメリット・デメリットは、立証が為されているか?」
  「相手のメリット・デメリットの構造が分かれば、反駁のやり方が決まってくる」

ということです。ディベート甲子園スタイルのディベートの基礎だと思います。
 ですが、その基礎がイマイチ分かりにくいと思われるのです。何せ口頭でずらずら~とスピーチされたことを、そう簡単にはイメージできないと思うのです。

 それを、『図解』ですっきりと理解しよう、というものです。
 私達は『●○(黒白)』と呼んでおります。

 詳しくは2006.01.28の記事に書いております。

  • 論点が複数になっても、マクロな視点で見れば「メリット/デメリットが起きて、それは重要/深刻」としか言っていない
  • そのことさえ分かれば、反駁も思いつくし、勝敗判定もできる
  • わかるからディベートはおもしろい!

 『●○』という方法を一つだけ受け入れる(複数だと逆に負担(^^;)と、ディベートの試合展開が複雑でも、そこで議論されている内容が比較的簡単に説明できる、というのが、ディベートの普及にとってベスト!だと思うのです。分かりやすければ分かりやすいほうがいい。特に相手の立論を理解する方法がシンプルなほうがいい、と2006.01.24の記事に書いております。なおその記事には、この方法を思いついたヒントが嶽南亭主人さんの「重要性の重要性=相手の主張・スタンスは重要性/深刻性に現れる」ことと、西部先生のBlogから「図解すれば、分かる」ということにヒントがあることも書いています。図解に関しては筑田先生のBlogにも以前書かれていました。
 ただ、そこには書いていませんが、直接的なヒントは、昨年冬に本校で、東海支部・佐藤要さん(高校決勝のジャッジをされました)をお招きして実施した「カードチェック講座」にあり、そこで議論の比較の方法を学んだ時に「これを大きくすればメリット・デメリット方式に通じる!」ということに気が付いた、ということがあります。

 話を戻しますと、この資料を東北地区高校代表校合宿で配布しました。また、合宿に来れなかった河東中学校と藤田先生にはメールで送付して見てもらいました。
 ただこの資料は、もしかすると、読んだだけでは分かりにくい面があるかもしれません。例えばこちらの記事では「「その要点ってなんで大事なの?」って感じで受け取られました(核爆)」と書きました。それを踏まえて東北地区の代表校には、試合毎に、この資料で言いたいことが試合ではどのように活かされるべきか、を解説しました。

 結果として、会津・能代・河東の皆さんは、『●○』の言わんとしているところを理解して下さり、かつ試合で活かしてくれました。只今鋭意作成中の、会津高校の勝利の意義をお伝えする連載(皆さん、読んでくださっていますか(^^;?)の次回で、『●○』を活かしたディベートの戦略(ストラテジー)について書きます。また、いろいろな方面から評価の高かった能代高校2反のI藤君なのですが、合同合宿でディベート全体の比較・まとめの仕方について完全に分からない状態に陥り、この『●○』を用いてシンプルに比較をする方法を伝授して、私の助言通りに準備してくれた結果、2反でまとめまくって、全国3位をつかみ取りました。(って、ほかにもI藤君を手助けしてくれた人がいるとは思うのですが(^^;)

 わかりやすいから、勝つための道筋を見つけやすい・・・ディベートの新しい方向づけができたかなあ、と思っております。

 当然ながら本校にも、『●○』を伝授しているんですよ(^^;
 今年の1月から3月初旬にかけて、過去のディベート甲子園のビデオを全て見直して、それを『●○』の観点で議論をとらえ直す、という練習を繰り返したのです。で、相手の議論を理解することは結構できていると思うのですが・・・いかんせん反駁で根拠を述べわすれたり、2反でのまとめの言葉が出てこなかったりと…まあ、本校の実力です(^^;

 なおこの『●○』ですが、先程「議論をマクロな視点で捉える」と言った通りで、仮に相手(特に関東系の学校)がスプレットで多岐に渡る議論と立証で攻めてきたとしても、「要するに~~ということを言いたいのですね」と大きく捉えて、多数の反駁をしなくても議論の要所を握ることができれば勝てる、という大きな特徴があると思っています。
 高校の決勝トーナメント1回戦で、会津vs早大学院の試合があったのですが、「デメリット3つ+S田君の否定側第一反駁」という超スプレット攻撃をかましてきたのですが、それをF木&F津のFFコンビが、いとも簡単に返したのです。
 しかもF木君は、超スプレット攻撃の後の2分の準備時間に、資料請求してH田君に持ってきてもらった資料を読んでいるのです。「そんな時間があなたのどこにあるんですか?と、私と隣の樫村先生は、ただただF木君の才能の凄さに圧倒されたのでした。

 更に付け加えると、この『●○』は、

 ● … 内因性
 ↓ … 解決性
 ○ … 重要性

を示しており、今回教室ディベート連盟が公開・配布した『2006年審判講習会テキスト』のp.12にある『メリットを構成する3要素』と合致しております。

 以上なのですが、よろしければこの資料の内容に関して、ご批判・ご質問・ご感想等お寄せ頂けたらと思います。m(__)m>ALL

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