Clown君、コメントありがとう!
先日は僕も貴重な経験ができました。
まさに先に書いた「“楽しいディベート体験”をどうつくるのか」を実践してくれましたね。
Clown君がこんな形で成長するとは、と驚きでした!
歴代の先輩達もそうでしたが、高校を卒業すると、視野が広がるのでしょうね。より深い理解に基づいた発言や企画などから、成長が垣間見られるなぁ、と、先輩達の幾人から感じました。
さて、興味深い発言がありましたので、是非整理させてもらいたいと思いました。
>選手たちが「主張あっての資料」でなく「資料あっての主張」となっており、逆だなと思ってしまいます。
この段落の出だしは「ネットに頼りすぎてる」ということで、Web資料の使い方についてでした。
「資料あっての主張」というのが、「文の書き方がいかにも合っているから、という点で表面しか見ていない」ということを意味しているのを理解し、確かに同様に問題だと思っていることを表明した上で敢えて。
では逆に「先に主張があればいいか」とも言えず、むしろ困るケースがある、というのが、部員達を見ていての感想です。
部員達はディベートの打ち合わせの場面でさえも、往々にして「~~となると思います。」と主張するのですが、聞いていて「それって何を根拠に、そう断言する?」ということが分からないのです。
“先なる主張”が、「(単なる)思いつき」や「(個人的な)思い込み」では、ディベートの論証とは程遠い方向に議論が進みます。
もちろん、「こうなるのではないか?」という推測を、全て切り捨てる訳ではありません。
・・・分かりますか?
「意見が先」でも、「資料が先」でもなく、まずは《 事実が先 》だと思うのです。
現状を知らずに主張だけが先にあっても、ディベート的には困るということは、Clown君なら当然分かってくれると思います。どうしても「(単なる)思いつき」や「(個人的な)思い込み」に陥りますから。
・・・ところがこのことを「そうですよねぇ」と言えるまでには、中高生にとっては結構時間がかかるようです(-_-;)
誰もが自分の主張の不備を”主観的”には気づきにくいから、なのかも知れません。
Clown君だって、最初からうまくできていた訳ではないですよね?
それから、今の中1のように、「意見がない」(=経験も予備知識もないから、意見の出しようがない)場合には、やはり、
・本を読むなど、現状を把握する
↓
・事実に基づいて、意見を構築する
↓
・資料がある内容をベースに立論を作成する
↓
⇒「資料あっての主張」となってしまう
のは仕方がないと思います。
ですが、ここで留まってはダメなのです。
それはClown君が言っているように
>バラバラの出典の資料を一つの立論に組み込んで一つの主張を通すのは、大変難しいですが、それができたときほど感動は大きい
と、ここまで持っていってあげる指導が必要です。
ここで、指導者の力量が問われます。
中高生は、バラバラの出典の資料を一つの立論にまとめます。
その、資料同士の関連性、主張の首尾一貫性を、誰がチェックするのか、ということです。
〔試合を用いる場合〕
勝敗は相対的なものなので、相手が更にまずい立論だった場合、自らの議論に落ち度があっても勝ってしまいますので、問題に気づかず、むしろ「正しかったから勝てたんだ」と、勘違いしてしまいます。
〔指導者やOBOGが指導する場合〕
指導者やOBOGも完璧ではありませんので、不備を指摘できない可能性があります。
更には、指導者・OBOGと、本人との人間関係が問題となりまして、不備の指摘を理解して受け入れてくれるかどうかは、中高生が他人の話をどの程度受け入れる器量を持っているか、ということに関わります。
・・・結局として、現在のディベート界では、かなりの確率で、主張の不備がスルーされているのではないかと思っています。
由々しき問題です!
この問題の解決に向かわせるキーワードは「相互のクリティカルシンキング」です。
まずは鵜呑みにせず、主張が事実に基づいているのか、というのを互いにチェックする姿勢を、ディベート界に関わる全ての人が大切にすることかと思います。
ただ、僕は何度も主張している通り、クリティカルシンキングは「批判的思考」ではなく「検証的思考」だと思っていって、事実が正しいと確認できたら、ひとまずその主張もあり得ると受容する姿勢が、更に大切だと思っています。
#「何でも批判しよう」では、最後には根拠の伴わない批判に陥り、往々にして、批判する側が行き詰ると思うんです(^^ゞ
#また、受容する姿勢が小さい人がいても、全体的な事の円滑さを失わせるので、結構困るものだと、思っています(^^ゞ
・・・とにもかくにも、ディベート界は、まだまだ発展途上です。
引き続きOBとして、まずは自己向上を、そして、後輩の指導も、よろしくお願いしますm(__)m
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